梅雨入り前にやっておきたい、空き家・実家の湿気対策5つ
九州の梅雨入りは平年6月4日頃。締め切られた空き家・実家でカビが一気に進むのは、まさにこれからの1ヶ月。「梅雨明けに見に行ったら畳が真っ黒だった」を防ぐための、5月のうちにやっておきたい湿気対策をまとめます。
毎年6月に入ると、福岡では決まって「実家のカビ、何とかなりませんか」という相談が増えます。けれど、正直なところ、その時期に動いてもすでに手遅れのことが多いです。梅雨明けに訪問依頼が一気に来るのですが、押入れの奥や畳の縁にカビが定着してからでは、拭き取りでは戻りません。
5月の今が「最後のタイミング」な理由
九州の梅雨入りは平年6月4日頃。空き家や長期不在の実家は、入ってから2〜3週間で室内湿度が80%を超え、押入れの奥や北側の壁、浴室の天井あたりからカビが広がり始めます。一度定着すると、市販のカビ取り剤では取りきれず、畳の表替え(1畳あたり4,000〜8,000円)や、押入れの板材の張り替えが必要になることもあります。
今のうちにやっておきたい5つ
① 全部屋の窓を「5cmだけ」開けて2〜3時間換気
全開ではなく5cmにするのは、雨が降り込むリスクと防犯のバランスです。私が訪問するとき、まずやるのは「家全体の空気を抜く」こと。長く締め切った家は、入った瞬間に「むっ」とする独特の匂いがあるのですが、これがカビ予備軍のサインです。
② 押入れ・クローゼットの扉を全開放にして除湿剤を交換
古い実家ほど、押入れの中の湿気が抜けません。除湿剤は半年に1回の交換が目安ですが、長期不在の家では3ヶ月で液体が満タンになっていることもあります。シリカゲル系より、水を吸う塩化カルシウム系の方が梅雨期は向いています。1個150〜300円なので、4畳半の押入れで2個、6畳の押入れで3個が私の基準。
③ 布団・座布団の上げ下ろし
押入れに入れっぱなしの布団は、梅雨明けに引き出すと裏面がしっとりしていることがあります。一度天日に当てるか、最低でも押入れの中で立てかけ直すだけで、被害がかなり違います。
④ 水回りの通水(全部の蛇口を30秒ずつ)
長く水を流していない配管は、内部に水が滞留して悪臭の元になります。トイレも一度流しておくと、封水(便器内の水)が蒸発してしまうのを防げます。「家に入った瞬間の下水臭」の正体は、ほとんどがこの封水切れです。
⑤ 冷蔵庫の電源と中身の最終確認
「電源は切ったつもりだったのに、コンセントが半分抜けていただけだった」ケースがあります。中の食材が腐敗していると、夏場の3ヶ月で扉のパッキンまでカビが回って、買い替え(10万円〜)になることも。電源を抜くなら、扉は少し開けて固定しておきます。
「自分で行けない」という方へ
ここまで読んで、「県外から月1で帰省して全部やるのは無理」と思った方が多いはずです。実際、東京・大阪在住で福岡の実家を抱えるお客様の8割は、年に2〜3回しか帰省できていません。
すまいケアの「安心管理プラン」(月額22,800円)では、5月後半に梅雨入り前点検として、上記5項目を訪問時に実施しています。畳の状態、押入れの奥、浴室の天井 ── 写真17〜25枚で前月比較を付けてレポートします。「黒い点が先月より少し増えています」という気付きが、早めの対処につながります。
今年の梅雨が終わったとき
梅雨明けに「やっぱり何もしておけばよかった」と後悔するお客様を、毎年何件か見てきました。逆に、5月のうちに動いた方は、お盆の帰省が驚くほど楽になります。梅雨入りまであと2週間。週末1日あれば全部できる作業です。